新入社員に保険は必要か?

新入社員の頃は、職場に来ている保険の営業に声をかけられる機会が多いと思います。
最初はどのような目的かわからずに、とりあえず話を聞いてしまいますよね。
保険営業が新入社員をターゲットにする理由は、保険の知識が少ないので営業しやすいからです。
年次が上の社員になると、保険営業を交わす心得が出来ているのでなかなか契約には至りません。
しかし、新入社員は保険に対する知識が乏しいため、話を聞いてもらいやすく契約に結びつく確率が高いのです。
保険営業にとっては、これほどまでに契約の取りやすいケースはないのが事実です。
ですが、新入社員の立場からしてみると「よく理解できないまま勧められた保険に加入をしてしまった」、「必要以上に保険料を支払っているのではないか」と疑問に思う人が多いと思います。
新入社員には本当に保険が必要なのか気になりますよね。
そこで、この記事では「新入社員に対する保険の必要性」を解説させていただきます。
記事を読んでいただければ、新入社員にとって必要な保険商品が分かるので、保険加入時に参考になると思います。
ぜひ最後までご覧ください。

新入社員に保険営業をしたエピソード

筆者は、以前生命保険会社で営業職として働いていた経験があります。
そのなかで、何人もの新入社員に保険商品の提案を行っていました。
新入社員には、医療保険と年金保険を合わせて提案することが多かったのですが、成約率は約40%と半分には満たないものでした。
要するに、新入社員に保険の提案をしても断られることが多かったのです。
具体的に印象に残っている事例をご紹介させていただきます。
提案をしたのは、大手企業に勤める19歳の男性新入社員でした。
その方には、医療保険と年金保険を提案させていただきましたが、真っ先に「年金は必要ない」とお断りを受けました。
理由は、「保険料が10,000円を超えるのは高すぎて負担になってしまう」というものでした。
その方の年齢で加入をすると、10,000円を少し超える金額が保険料として算出されましたが、新入社員で手取りが少なく保険料の支出が負担になるだろうと考えたそうです。
また、同時に医療保険も提案しましたが、何度か協議を重ねた結果、最終的には「今は必要がない」とお断りを受けています。
こちらの理由も同様で、「保険料が負担になってしまうためもう少し収入が上がったら保険を考えたい」ことが要因でした。
まだ年齢が若く、保障を減らせば2,000円程度で医療保険に加入できますが、どうやら保険に入ること自体にもまだ抵抗があるようでした。
筆者も保険の知識が乏しければ、安価な値段でも保険の契約をすることに躊躇するだろうと考えます。
この事例のように、新入社員が保険の提案を断る理由として、
・保険料の負担
・保険の知識が少ないこと
の2点が挙げられます。
新入社員の保険に対する考え方の特徴として、「現在は必要がないけれど後々必要になったら保険に加入をしよう」というものがあります。
一方で、新入社員のうちから保険の必要性を感じ、医療保険と年金保険を備える方も見られます。
早くから保険を備える理由としては、
・家族が大病をしていて保険の大切さを実感した経験がある
・保険料が安いうちに保険に加入をしておきたい
の2点です。
保険は人生の大きな買い物と呼ばれているため、加入をする際には自分に必要な保障を備えることが大切です。
新入社員のうちから、保険に対する知識を持っておくことで、後々役立つことが多いと考えます。

医療費の負担を補う公的医療保険とは?

新入社員は先輩社員に比べると、お給料が少ないことが一般的です。
貴重な手取り額を保険に費やすのはもったいない気がしてしまいますよね。
新入社員が保険に加入をする際のポイントの一つに、医療保険には取り急ぎ加入する必要はないことが挙げられます。
なぜなら、公的医療保険で医療費を軽減できるからです。
公的医療保険とは、被用者保険(健康保険、共済組合など)、地域保険(国民健康保険)に大別され、別途後期高齢者医療制度(75歳以上が対象)があります。
企業に雇用されている新入社員は、被用者保険の被保険者です。
日本に居住する人であればいずれかの公的医療保険に加入することが義務付けられており、保険料は事業主と雇用者で労使折半する仕組みになっています。
公的医療保険の給付内容は、
・療養給付
・高額療養費
などが挙げられます。
20代ですと、医療行為を受けた際に自己負担する費用は3割ですので、医療費の負担を抑えられるのです。
また、高額療養費制度を利用すると、月間の医療費自己負担額が一定額以上になった場合に超過分が後で戻ってくる仕組みになっています。
所得区分によって限度額が定められており、入院時にも適用が可能です。
年齢が若いうちは病気や怪我のリスクが低いので、公的医療保険だけで十分なのです。
そのため、医療保険に入る必要性は少ないことをご提示させていただきます。
高額療養費制度で一定額以上の負担がかからないことは魅力的ですよね。
入院や通院のリスクが低いうちは、公的医療保険で医療費を補いましょう。

新入社員は保険よりも貯蓄を優先しよう

新入社員には医療保険の必要性が少ないことをご理解いただけたと思います。
しかし、何らかの保険に加入をしておいた方が安心ですよね。
それでは、新入社員が備えておいて損はない保険にはどのような商品があるのでしょうか。
結論から言うと、
・がん保険
・年金保険
の2点です。
以下で詳しく解説させていただきます。

・がん保険
怪我や病気が心配な新入社員におすすめなのは、がん保険です。
医療保険と同様に、生命保険、損害保険のどちらにも属さない「第三分野の保険」に分類されます。
今や二人に一人ががんにかかる時代だと言われており、若いうちでも決して人ごとではないですよね。
がん保険をおすすめする理由は、入院、手術費用以外にかかるお金に備えるためです。
一般的に、がんの治療は長引くことが多く最低でも完治まで5年かかると言われています。
また、5年以内の再発率も高いので油断は出来ません。
さらに、長い期間の通院費用や働けなくなった場合の収入減の問題もあります。
がんの完治まで安心して治療を受けるためにも、若いうちからがん保険に加入をしておく必要性は高いです。

・年金保険
新入社員に年金保険を勧める理由として、貯蓄をしっかり行えば保険に入らなくても突然の支出に備えられることが挙げられます。
具体的には、医療費負担を削減できることです。
若いうちは公的医療保険で医療費を抑えられますが、貯蓄があれば先進医療などの高度な治療を受けられるようになります。
しかし、貯蓄が苦手な新入社員は多いと考えるので、年金保険に加入をして貯蓄をすることをおすすめします。
年金保険のメリットは、保険料を支払うだけで自動的に貯蓄されることです。
たとえば、普段使っていない口座に貯蓄をしているとします。
この場合、カード一枚で気軽にお金を引き出せてしまうので、うっかり貯めていたお金を使い込んでしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
口座を別にしているだけではすぐに引き出せてしまうので、貯蓄効果は少ないのです。
しかし、年金保険ですと何もしなくても貯蓄が出来てしまうので、気づいたら大きな額を貯めていたことに驚くでしょう。
このように、貯蓄が苦手な新入社員であれば、年金保険の必要性は十分あります。
将来の夢を見据えながら年金保険を掛けていくことも貯蓄への第一歩です。

新入社員は無理せずに自分に合った保障を持とう!

この記事では、「新入社員に対する保険の必要性」をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。
記事の要点は、
・新入社員が保険に加入しない理由として、保険料の負担がかかることが挙げられる。また、保険に対する知識が少ないことから積極的に保険に加入する方は約40%である。
・新入社員は公的医療保険で負担を軽減出来るので、医療保険を備える必要性は少ない。尚且つ、若いので入院や怪我のリスクが少ないことから、保険に入らなくても医療費の負担はかからない。
・保険に加入するのであれば、費用補填のためのがん保険や、貯蓄のための年金保険がおすすめである。
の3点です。
新入社員でも保険の必要性はありますが、商品によっては無駄な保険料を支払うことになるので、必要な保障を慎重に選択することが大切です。
しかし、若いうちに加入をした方が保険料が安く抑えられるので、入るタイミングを見極めることも忘れないようにしましょう。
保険は一生の買い物です。
あなたの人生のお守りとして、いざという時に役立つ備えを持つことを検討してみましょう。