未成年(18歳、19歳)、学生の保険料が安い自動車保険

2019年11月7日

18歳や19歳の未成年を記名被保険者(主に運転する人)として自動車保険に加入する場合、年間の保険料が数十万円にもなってしまい驚かれる方も多いと思います。そこで18歳や19歳の保険料が安い自動車保険を実際の見積もり額からランキング形式で紹介しています。また未成年の保険料を抑えるポイントや契約の際の注意点などについても解説しています。

未成年(18歳、19歳)、学生の保険料が安い自動車保険ランキング

損害保険会社 車種 平均保険料
プリウス セレナ N-BOX
ZVW51/300万円/AEB有 GFC27/300万円/AEB有 JF3/200万円/AEB有
アクサダイレクト 167,760円 122,810円 131,470円 140,680円
394,450円 329,370円 298,500円 340,773円
イーデザイン損保 206,000円 150,210円 191,780円 182,663円
462,130円 378,740円 410,200円 417,023円
SBI損保
おとなの自動車保険
ソニー損保 200,050円 134,970円 167,200円 167,406円
チューリッヒ
三井ダイレクト損保 113,630円 82,810円 91,180円 95,873円
283,570円 237,530円 207,900円 243,000円
損保ジャパン日本興亜 129,080円 99,370円 104,410円 110,953円
271,620円 229,080円 217,240円 239,313円
★見積もり条件:対人、対物賠償保険=無制限、人身傷害保険(中+外)=3,000万円、搭乗者傷害保険=無、対物超過修理費用=50万円、その他特約=無(※自動付帯除く)、年齢条件=18歳以上、補償範囲=本人限定、等級=6S事故無し、免許の種類=グリーン、年間走行距離=7,000~8,000km、都道府県=東京都、契約者=親、記名被保険者=子供18歳女性
★ランキング方法:人気自動車3車種(プリウス、セレナ、N-BOX)の車両保険無し(上段)、車両保険有り(下段、一般型:免責5-10万円)の合計平均保険料が最も安い順からランキング

※ SBI損保、おとなの自動車保険、チューリッヒは未成年者を記名被保険者とした場合にインターネットから保険料の見積もりを取得することはできませんでした。またソニー損保は未成年者を記名被保険者した場合に上の条件では車両保険ありで引受けを行っていないため、車両保険なしのみの保険料を表示しています。

1位 三井ダイレクト損保
三井ダイレクトは18歳で契約可

記名被保険者を18歳にした今回の見積もり条件で「車両保険なし」で最も安く、「車両保険あり」でも2番目に保険料が安くなったのは三井ダイレクト損保です。特に車両保険をつけなかった場合では平均保険料が唯一10万円以下となっており合計額で1位にランクインしました。ダイレクト型なので中間コストを省き未成年でもリーズナブルな保険料を反映させています。

N-BOXでは一般型の車両保険を付帯させても年間の保険料はおよそ20万円で、保険料が高くなる18歳でも毎月17,500円ほどで一般型の車両保険ありで自動車保険に加入することができます。また三井ダイレクト損保では18歳以上であれば契約者にも記名被保険者にもなることができます。

2位 損保ジャパン日本興亜
損保ジャパンは保護者の同意ありで契約可

今回の見積もり条件で2位にランクインしたのは損保ジャパン日本興亜です。代理店を置く国内大手損害保険会社で保険料が安いのが特徴的な結果となりました。損保ジャパン日本興亜は個人所有用の「THEクルマの保険」を販売しており、18歳以上であれば法定代理人(親など)の同意があれば契約をすることができます。

またダイレクト型とは異なり代理店の担当者が保険金の請求手続きや相手方の保険会社との交渉を行ってくれるので、万が一の事故の際に未成年の方でも安心できるのが大きなメリットです。事故対応も24時間365日受付を行っており、病院への連絡などもすぐに対応してくれるので親元から離れて暮らしている未成年の学生にもおすすめの自動車保険です。

3位 アクサダイレクト
アクサダイレクトは成人のみ契約可

18歳以上の補償条件で保険料の安さで3位にランクインしたのはアクサダイレクトです。もともと保険料の安さでは定評のあるダイレクト型自動車保険ですが、未成年を記名被保険者にした場合でも保険料が抑えられるという結果となりました。ただし車両保険を付帯させた場合は大きく保険料がアップするので注意が必要です。

またアクサダイレクトは原則として未成年者が契約者となることはできません。親などの法定代理人が契約者となる必要があるので、加入を検討されている方は事前に準備しておきましょう。ただしすでに結婚されている方は成人とみなされ18歳、19歳でも保険契約を結ぶことができます。

→ 【2019年総合】保険料が安い自動車保険ランキング(リンク)

未成年(18歳、19歳)の保険料の決まり方

未成年者を記名保険者とした場合、他の年齢条件に比べると任意保険の保険料がとても高くなってしまいます。車両保険を付帯させた場合にも大きくアップしますが、保険料の高くなる理由について解説しています。

未成年者は事故率が高いため保険料が高い

自動車保険では補償の手厚さや補償範囲、車種(市場価格)や事故リスクの大きさに応じて保険料が変わります。中でも記名保険者(主に運転する人)の年齢は保険料を左右する大きな要素で、それは運転者の年齢によって事故率が異なるためです。

警察庁がまとめた2017年(平成29年)の「交通事故発生状況(※下グラフ)」によると、原付以上運転者の年齢層別事故件数(10万人あたり)によると16~19歳の事故件数はおよそ1650件と他の年齢層に比べて非常に多くなっています。そのため未成年者を記名被保険者にすると保険料が大きくアップしてしまいます。

18歳、19歳は事故件数が多い

また18歳、19歳は運転免許を取得したばかりで運転に慣れておらず、事故を起こすリスクや駐車時のこすり傷なども多いとされています。そのため契約対象の車に車両保険を付帯させると保険料が大きくアップしてしまいます。上の見積もり条件でも、プリウスでは15万円以上、タントでも13万円以上保険料がアップしています。

26歳以上では事故率も低くなっているため、車両保険をつけてもプリウスでは4万5千円ほど、タントでは3万円ほどしかアップしません。30代以降はさらに保険料が安くなり、プリウスでは車両保険なし3.3万円ほど、車両保険ありでも7万円ほどの保険料加入でできます。このように18歳、19歳の人は非常に高い保険料となるため、自動車保険に加入する場合は注意しなければいけません。

→ 20代の保険料が安い自動車保険
→ 30代の保険料が安い自動車保険

ゴールド免許割引を受けられない

5年間無事故無違反だと保険料割引が適用される「ゴールド免許」になりますが、事故率が低い人の保険料を安くするために損害保険会社によっては「ゴールド免許割引」を設けているところがあります。割引率は保険会社によって異なりますが、5~15%の保険料の割引きが受けられます。

日本では18歳より自動車の運転免許を取得することができますが、運転免許を初めて取得してから3年間は緑色の「グリーン免許」となります。そのため18歳、19歳の人は制度上ゴールド免許になることができず割引を受けられないため保険料が高くなってしまいます。

未成年(18歳、19歳)の保険料を節約するポイント

未成年者を記名被保険者にすると保険料が高くなりますが、親が持っている高い等級や家族特約、使用目的を工夫することで保険料を抑えることができます。18歳、19歳の自動車保険の保険料を節約するポイントを解説しています。

その1.車両の入れ替え(家族間の等級引継ぎ)

同居している親族が高い等級で自動車保険で加入している場合、車両の入れ替え(家族間の等級引継ぎ)を行うことでトータルの保険料を節約することができます。例えば父親(45歳)が20等級で自動車保険に加入しており、息子(18歳)が新しく車を購入して新規で自動車保険に加入する場合でシミュレーションしてみました。

車両保険 父親20等級
(プリウス)
息子6S等級
(N-BOX)
合計金額
なし 16,070円 91,180円 107,250円
あり(一般型) 35,470円 207,900円 243,370円
車両保険 父親6S等級
(プリウス)
息子20等級
(N-BOX)
合計金額
なし 34,820円 35,690円 70,510円
あり(一般型) 74,630円 74,780円 149,410円

ランキングで使用した同じ条件で父親(ブルー免許)がプリウス、息子がN-BOXに乗るという設定で三井ダイレクト損保の保険料を比較してみると、等級の引継ぎを行うことで車両保険なしでは35,000円ほど、車両保険ありでは10万円近く保険料を節約できることがわかりました。

45歳の年齢条件は保険料割引も大きいため、新規で加入し6S等級で契約しても保険料がそれほど高くなりません。一方で保険料が高い18歳でも20等級を引き継けばおよそ63%の保険料割引が適用されるので、トータルで保険料を節約することができます。

ただし家族間で等級を引き継ぐためには以下の条件を満たす必要があります。

  • 同居している家族(6親等内の血族、3親等内の姻族)
  • 配偶者または内縁関係(別居でも可)
  • 車の増減(新車購入、廃車、増車など)があること

その2.可能であれば使用目的を「日常・レジャー」に

自動車保険は車の使用頻度によっても保険料が変わり、使用頻度に応じて3つの「使用目的」の中から選択して契約を行います。最も使用頻度が多く保険料が高くなるのが「業務用」で、年間を通じて週5日以上または月15日以上を業務として使用する場合です。

2つ目に使用頻度が多いのが「通勤・通学」で年間を通じて週5日以上または月15日以上を通勤や通学に使用する場合です。そしてこのどちらにも当てはまらない場合に選択できるのが「日常・レジャー」で最も保険料が安くなります。

損害保険会社 車種
プリウス セレナ N-BOX
ZVW51/300万円/AEB有 GFC27/300万円/AEB有 JF3/200万円/AEB有
アクサダイレクト 167,760円 → 184,770円 122,810円 → 134,970円 131,470円 → 144,330円
394,450円 → 422,070円 329,370円 → 351,180円 298,500円 → 319,160円
三井ダイレクト損保 113,630円 → 141,250円 82,810円 → 103,400円 91,180円 → 113,620円
283,570円 → 349,660 円 237,530円 → 293,130円 207,900円 → 256,700円
損保ジャパン日本興亜 129,080円 → 138,300円 99,370円 → 106,220円 104,410円 → 111,830円
271,620円 → 292,240円 229,080円 → 246,310円 217,240円 → 233,690円

ランキングに使用した条件の「日常・レジャー」から「通勤・通学」へ使用目的を変更した場合にどれくらい保険料がアップするか見積もりを比較してみました。車両保険を付けない場合でも年間保険料は7,000~数万円、車両保険を付けた場合では数万円、中には6万円以上保険料がアップするケースもあります。可能であれば「日常・レジャー」を選択できるように通学方法などを工夫してみるのも保険料を節約する方法の1つです。

ただし「通勤・通学」に当てはまるのに「日常・レジャー」を選択して虚偽の申告を行うと、「告知違反義務」と判断されて補償を受けられないこともあります。見積もりの際には正確な使用目的を選択することが大切です。

その3.車両保険を外したり市場価格が低い車種を選ぶ

18歳、19歳が自動車保険に加入する場合の特徴として、車両保険を付けると保険料が大幅にアップしてしまうという点があります。一般型だと最も保険料が安かった三井ダイレクト損保でも、プリウスではおよそ17万円、セレナでは15万円も保険料が上がります。

そこで車両保険のタイプをエコノミーに変更したり、免責金額を設定するなどして少しでも保険料を下げるように工夫しましょう。また市場価格が高い車を運転すると車両保険の保険料もアップするので、年齢が低いうちは市場価格が高い車種を運転しないことも保険料の節約につながります。

→ 車両保険が安い自動車保険

未成年(18歳、19歳)が自動車保険の契約する際の注意点

未成年者が自動車保険に加入する場合は以下の点について注意する必要があります。

損害保険会社によっては契約者になれない

ソニー損保やチューリッヒなどの損害保険会社では、未成年者(18歳、19歳)は原則として自動車保険の契約を行うことができません。そのため親などの法定代理人が契約者となり子供を記名被保険者として自動車保険に加入する必要があります。アクサダイレクトは婚姻歴があれば成人とみなされ契約者となることができます。

未成年者でも契約者になれる 未成年者は契約者になれない
・三井ダイレクト損保(※1)
・損保ジャパン日本興亜(※1)
・おとなの自動車保険(電話による確認が必要)
※1 親権者の同意が必要
・アクサダイレクト(婚姻歴があれば可能)
・ソニー損保(※2)
・チューリッヒ(※2)
※2 法定代理人(親など)を契約者として加入可

一方、三井ダイレクト損保や損保ジャパン日本興亜では親権者の同意があると未成年者でも契約者となることができます。このように保険会社によっては契約できるかどうか対応が異なるため事前によく確認しておきましょう。

インターネットから見積もりできない損害保険会社も

またSBI損保、おとなの自動車保険、チューリッヒなどの損害保険会社ではインターネットから保険料の見積もりを行うことができません。一括見積もりサイトを利用しても保険料が表示されない場合もあります。

これらの会社ではコールセンターに電話で連絡を行い、保険料の見積もりを依頼する必要があります。18歳や19歳でも見積もりが取得できる保険会社に比べて契約にも時間がかかるため、補償開始時期に間に合うように余裕をもって手続きを進めておくようにしましょう。

家族限定特約で補償する場合は記名被保険者に注意

例えば同居中の親がゴールド免許を持っていた場合、親が記名被保険者となって契約し「家族限定特約」を付帯させることで18歳の子どもも補償を受けられるように設定するのも節約方法の1つです。ゴールド免許割引が適用されるため、6S等級でスタートしても保険料が割引されるからです。

ただし記名被保険者は「主に運転する人」を告知する必要があるため、実際は18歳の子どもが契約対象の車を主に運転しているのであれば告知義務違反となってしまいます。違反となると契約を解除されたり事故が起こっても保険金の支払いを拒否される可能性があるので注意しましょう。

参考サイト
・警察庁:平成29年中の交通事故の発生状況